本製品は、以下のヒト由来高病原性トリインフルエンザウイルス株及びトリ等の動物由来A型株に反応を示しました。
CEID50とは、ウイルス量をあらわす単位です。
[ CEID50(50% Chicken Embryo Infectious dose) ニワトリ胚50%感染価 ]
ニワトリ胚の50%を感染させるために必要なウイルス濃度を示します。
すなわち、1CEID50は、発育鶏卵の半分を感染させる能力を有するウイルス濃度です(生きているウイルス量を反映)。
発育鶏卵を用い、発育鶏卵の尿膜腔に試料液(10n希釈列)を接種した後、鶏卵を36℃で培養し、2~3日後にウイルスが増殖したかを尿膜上の変化により確認します。希釈倍数を横軸、
感染率を縦軸にプロットし50%感染率を示す希釈倍数を求めた数値の単位がCEID50です。
[ TCID50(50% Tissue Culture Infectious dose) 培養細胞50%感染価感染価 ]
培養細胞の50%を感染させるために必要なウイルス濃度を示します。
すなわち、1TCID50は、MDCK細胞の半分を感染させる能力を有するウイルス濃度です(生きているウイルス量を反映)。
MDCK(Mardin-Darby Canine Kideny: Mardin-Darby氏が確立したイヌの株化腎臓細胞)細胞を用い、細胞変性効果(CPE: Cytopathic effect)を指標に感染試験を実施し、50%の細胞に感染可能な希釈倍数を求めた数値の単位がTCID50です。
[ pfu(plaque forming unit) プラーク形成単位プラーク形成 ]
1個のプラークを形成するために必要なウイルス数を示します。
単層培養した細胞にウイルス希釈試料を播き、寒天培地を重層し固めます。1個の細胞に感染したウイルスは表面が固められているので隣の細胞にしか感染できません。
感染細胞を中心に細胞が破壊されるので、ニュートラルレッド等で染色すると白く抜けたようなプラークが観察できます。シャーレ上のプラーク数と希釈倍数をかけたものが試料液中のウイルス数を表します。その数値の単位がpfuです(生きているウイルス量を反映)。
通常、pfuは「個」や「ウイルス粒子」と読み替えることができます。
[ HA価 ]
希釈した試料液が赤血球を凝集させる能力をもつ限度値を示します(HA量を反映)。